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印象に一番残ったレストラン欣葉 |
台湾に行ったのは何年前だろうか。コロナが始まる前だから2019年か。
最近台湾を思い出すことがあり、今更そのときの旅について書いてみようという気分になった。
2019年の台湾旅行は、学生時代に韓国に行って以来のアジアの旅だった。前の会社の先輩で、同業者でもあるKさんが「超」の付く台湾通で、時間とお金が許せば台湾南部の高雄という町に一人旅している。Kさんとは数か月に1回会って仕事の話や旅の話をする仲。そんなわけで、Kさんから旅の話をしょっちゅう聞き、だんだんと行く気になった。ちなみに、Kさんの台湾好きは徹底していて、例えばロンドンへ旅行する時でさえ成田や羽田経由ではなく台湾に寄って行くほど。確かに小松―台北便はそれほど便利ではある。
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北海道出身、20年来の付き合いのKさん。超自由人。台湾のことを色々教えてくれる。
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2019年のゴールデンウィーク前、これもひょんなことから友人Nちゃんと台北へ旅することになった。欧州のスタンプがたくさん押された10年パスポートがちょうど切れた時で、新しいパスポートとともに、海外というよりは沖縄に行くくらいの感覚で。特別なことをするでもなく短くてのんきな旅だった。
小松空港の国際線ロビーは、羽田、成田、関空とまったく違って、華やかさのかけらもなく、地方空港の国内線という感じ。Nちゃんにとって初めての海外旅行がこれでいいのだろうか、と正直ちょっと戸惑ったほど。
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小松にはエバー航空のラウンジがないので代わりにもらった食事券。事務的なデザイン・・・ |
1日目は、移動がメイン。空港でプリペイドSIMを買い、タクシーでホテルまで移動し、予約したレストランへ。基本的に貧乏旅行しかしないKさんから、自分は行かないが行ってみてと教えてもらった店「欣葉食藝軒」を予約していた。老舗の台湾料理店「欣葉(しんいえ)」の支店で、「台北101」という101階建ての超高層タワーの85階にあるお高そうなファインダイニング。チェックインしたホテルの部屋でマキシ丈のワンピースに着替え、いざ! ホテルと101は目の前だったのですぐに着けると思いきや、高層階へ上がるための経路が分からず右往左往した。
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台北101。靄の中にそびえ立つ!! |
台湾料理 → 中華の一種 → 濃くて脂っこい? という想像を覆し、和食に通ずる繊細さや旨味を感じる料理だった。特にトコブシ(アワビの仲間)が入った薬膳スープ!!!!絶品。
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地味な見た目のスープですが、あまりに美味しかったので、写真とりまくりです。 |
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カニのおこわも美味しかった |
残念ながら101の欣葉は閉店したらしい。本店や他の支店でもこの料理は食べられるのだろうか。
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Nちゃんと私。モヤと霧しか見えない景色。雲の中のようだった。 |