物づくりの心得

久々に料理教室に行ったら、前回行ったのが1年近く前だと分かった。
教室の場所が変わり、前よりちょっと手狭になったが、狭い中に整然と調理台やオーブンやシンクが配置され、たくさんの人がごちゃごちゃと活動している様子は、ガラス越しに外から眺めているとけっこうおもしろい。その渦の中に無言で飛び込んでいく自分を客観的にとらえると、なんだかドラマの1シーンみたい。

この日作ったのは、ドライトマトとベーコンと黒胡椒が入ったパン。生地にもトマトピューレが練り込んである。

作ったパンを持って、いつもの河原へ

空を見上げると鳶が私のパンを狙っている

パンを作る作業、1年ぶりだったけど意外と覚えていた。でも、やってみて気づくところもたくさんあって、あらためて物を作るおもしろさや奥深さを思い知った。担当してくれた先生がかなり若手の方だったけど、よりよい物を作る自分なりの工夫をされている方だった(この教室ではかなり珍しいこと)。
物づくりに真剣な態度って、共感できる。前日の夜に会社の人(設計者)と飲んだときも、料理教室の後、デパートでの展示会で輪島キリモトの職人さんと話したときも、その人たちから、どうにかしてよいものを作りたいという情熱が伝わってきて、心があたたまった。私も同じような気持ちがあるのに実現できていないなという反省とともに。
「オレの時代、時代のオレ」みたいな訳の分からない標語、同期入社の男子が当時言ってた。訳はまったく分からないんだけど、ことばの雰囲気は共有している。
今って、オレらの時代なんだ。オレらがやるんだ。

Popular Posts