能登はやさしや土までも

と言いますが、出会った人々がみんなやさしく親切で、お話好きで、ほんわかしていて、金沢とはちょっと違うなぁと感じました。
週末、能登に行って来ました。先日書いたさんなみを訪ねるためです。

お料理の写真を撮ってきて!との同僚のリクエストに応えるべく、撮りまくったので、ダイジェストで載せます。

 能登半島の東側は湾です。小さな漁港や養殖の設備など、金沢では見られない風景が広がります。

さんなみの建物自体は、素朴な民宿という感じ。食堂の暖炉だけがモダンでした。

自家製いしり(魚醤)とイカと米で作ったオリジナル五平餅がマイルドでおいしかった!

能登のもずくは、沖縄のと違ってしっかり。茎って感じ。

鱈の雄と雌の両方を使う子付けは新鮮なものでしかできないのだそう。能登の湾では生きたまま釣れる釣り方なので可能。湾になっていない海では新鮮に捕れないので無理。
どおりで金沢のお店では見かけないんだ。羽咋ではスーパーでも見かけるのになぜ?と思ってたので、理由が分かってスッキリした。

自家製いしりの鍋。醤油っぽい尖ったところがまったくない柔らかい味。
夕食はこれらの写真の他、焼きカニ、お刺身、白子、次女のピースオブケーキのケーキなど盛りだくさん!食前酒もお茶も自家製。
店主のおじさんがお料理の説明をしてくれるのだけれど、押しつけがましくなくて、好きだった。「自家製」「無添加」「ここでしか食べられない」「こだわり」というのをもっとアピールすればいいのに、と思うくらい控え目。
話はそれますが、ここの店主、旅館をはじめる前は、私が勤めている会社(の前身の会社)に技術者として勤めていたのだそう。同じ会社だと分かると、技術的な話を色々してくれました。
そういえば、昔の社名って「xx電子」ばかりです。
能登電子
宇出津電子
七尾電子
宇野気電子

今は、村田製作所、ナナオ、PFUなどに社名を変えていますが、「xx電子」の方が、何を作っているか分かりやすいし、今となっては名前自体がかっこいい。

「日本一の朝食」と言われただけあって、朝から能登満載!

自家製の昆布巻き。中身はその時捕れた魚なので毎回違う。

自家製、3年物の「こんかさば」(鯖を漬けて発酵させたもの)。海のブルーチーズとも呼ばれるらしい。
ブルーチーズが食べられない私は、これも3口まででした。

白子と鱈の身が入ったおみそ汁。これが一番おいしかった。

冬季閉鎖中の露天風呂。海が見渡せていいらしい。

さんなみから更に奥能登の珠洲市にある二三味(にざみ)珈琲。ふだんはcollabonで二三味ブレンドをいただいています。

絶品のピザ。さんなみの長女のお店フラットベーカリーで昼食として。イタリアンシェフのだんなさんのおかげなのか、チーズが普通じゃない。パンもおいしい!!お店には外国人(西洋人)の青年6~7人(常連さんっぽい)もいたっけ。

パン好きなので、有名なジャンボールというパン屋でパンを購入。焼き菓子も売ってて、変でかわいいパッケージ。味は、パンも焼き菓子もおいしかった。でも・・・

フラットベーカリーのパンがおいしすぎて・・・。食パンやクルミパンなどのシンプルなパンの味が、小麦そのもののおいしさっていうか、何も付けなくてもおいしくて、感動してしまった。どちらかというと焼き足りないくらいの白っぽさがまたいい!こういうのって好みだと思うけど、シンプルパンの分野では、マイベスト1のお店だ。近いうちにまた行きたい。
焼き菓子も、ピースオブケーキの勝ち。すごいわ、さんなみ一家。食材へのこだわりって大切。ピースオブケーキの方と話していて、果実酒を漬けたくなった。梅酒を作るのと同じ方法で、いろいろ試してみたい。


さんなみの宿泊料は1泊2食付きで14,000円。民宿としては高いと思う。他のお客さんが言ってたけど、「ここでしか食べられないおいしいもの」の価値、値段なんだと思う。ここっていうのは、能登の土地であり海であり、さんなみのご家族のこと。

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