友人のブログと好きな場所

友人のブログを数年ぶりに読んだら、さすがに文章を書く仕事をしているだけあって、面白かった。南極に旅行した話なんか特に。私自身も文章を書く仕事の端くれをしているけど、次元が違うというか。

旅と日常のあいだ

以前、新聞記者からジャーナリストになったある有名人が、新聞の原稿なんて「塗り絵みたいなもん」と言っていたが、言い得て妙。同じく私の仕事も、決まった型にはめて、ある種の技法のようなものを使って形作る作業。その「塗り絵」のライティングに慣れてしまうと、独創性が削がれてしまう。新聞記者も同じらしい。友人の文章はそういう悩みが無さそうな自由でおもしろいものだった。相変わらず。

そのブログは、かなり頻繁に更新されていて、読み進めると、この数年で友人が経験した出来事や日々の生活の様子を垣間見たようで、抜け落ちていた何かを取り戻したような気持ちになった。学生時代は同じアパートの上下の部屋で暮らし、苦楽というよりは楽しいことばかりを共にした仲間だった。その友人がアパートを離れたのは、私が留年して5年生だった私の誕生日だった。別れる時、将来同じ場所でまた暮らしたいなぁなんて勝手に想像したけど、お互いに実家の場所はバラバラで、東京で就職するわけでもなく、そんな夢みたいなことなんて、と思っていた。その後、30代で偶然のような必然のようなことが重なり、友人は今、私の隣の市に住んでいる。車で20〜30分程度の距離だ。こんな素晴らしいことがあるだろうか!20代のころ、奇跡なんてものはない、すべてのことは必然で起きている、自分が思いを持てば、繋がっていられると信じていた。それがまさに現実になっている。

”あの頃の未来にぼくらは立っているのかな”

 夜空ノムコウの歌詞を思い出した。それはこう続く。

”すべてが思うほどうまくはいかないみたいだ”

 

友人のブログを読みふけり、数年間忘れていた自分のブログを思い出し、更新してみる。

何を書こう。好きな場所のことかな。

Coffee Stand hana

チョコバナナパイを食べ、自由に本を交換できるところで、(自分には向かなかった)French Shabby Chicのインテリア本を置いて帰り、代わりにCountry Houses of Englandという本を借りてきた。イギリスにはずっと憧れている。




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